MENU
新着記事がアップされました! CLICK!

療育やSSTについて – Branch保護者お話し会レポート

発達障害や不登校のお子さんと保護者が集い、部活動や悩み相談ができるBranchオンラインコミュニティでは、毎月さまざまなテーマで「保護者お話し会」を開催しています。

2023年9月の保護者会では、療育やSSTについてテーマにとりあげました。

※「放課後等デイサービス」は、「放課後デイ」と省略して記載します。

目次

療育やSSTの実例エトセトラ

どんなふうに療育やSSTを利用していますか?

保護者Aさん

中1の兄は、友達に慣れていくことを目的に放課後デイを利用。
不登校のため同年代の子に会うのが嫌だという本人の事情があり、13時~15時に対応できる事業所という条件で相談支援員の方に探してもらいました。継続できているので週1回増やそうと思っているところ。
SSTは年中の頃受けていたくらいかな。

小4の妹は、リタリコジュニアを利用中です。

保護者Bさん

保育園から行きしぶりがあり、就学して最初の頃はなんとか登校していました。
学童を利用していたけれど「無理」となり、代わりに放課後デイを2箇所利用。すごく差があって、ひとつの事業所がスタッフが温かくて柔軟に対応してくれました。

2年生で学校に行けなくなり、週2回登校して2時間目の終了時に放課後デイのスタッフが迎えに来てくれる形に。
3年生では学校で過ごす時間自体は減らし、朝に保護者が付き添いで登校してプリントをもらってから放課後デイに送っていく形にしました。
そもそも自治体としては「登校している場合に放課後デイを利用できる」という方針なので、現状は協議してもらって必要性を特別に認めるという判断になっています。

放課後デイの内容はいわゆるSSTというわけじゃないけれど、友達への声かけをサポートしてくれたり、体を動かせる時間になっていていいなと思っています。

学校いかないと放デイ利用する出来ない自治体もあるみたいですね😢

うちの自治体は、不登校でも利用できますが、放課後の時間帯しか利用ができず、学校毎の下校時間によって利用時間が違います。

放デイも出会いですね…☺️

保護者Cさん

今年の4月からパッタリと学校に行けなくなった。学童を利用していたけれどそれも行けなくなり…。
放課後デイの存在も最近知ったところです。

今は外にまったく行けなくて、家にいるのが一番という時期かな。
いろいろ話を聞いて情報を知っておきたいです。

受けられる場所は?

保護者Aさん

放課後デイ以外で、療育やSSTが受けられる場所というのはどういうものがあるのでしょうか?

診断書も何もなくすぐ受けられるところではリタリコジュニアあります

小児科の病院のリハビリ、療育センターにも受けられるところはあると思います。
おとなになってからについては、本人が知りたい、学びたいというモチベーションがある場合、心理のカウンセリング等でできることもあります。

小学校の特別支援教室(通級みたいなもの)で、SSTっぽいものを先生が少しやってくれていたと思うのですが、ほかは受けたことはありません。

我が家も小児精神科でSST短期間ですが受けてました。全く行ってない適応指導教室でもSSTの時間があるようです。

年齢が上がってから必要なSSTについても知りたい

保護者Bさん

大きくなってからのSST(会社での振る舞い方、社交辞令とか異性との距離感とか)ってどこでできるのかなーって知りたいです

以前勤めていた病院の系列の就労支援事業所で、仕事に必要なスキルを学ぶ講座なども開かれていました。就労後にジョブコーチがついてサポートする体制もあるようです。

不登校児がソーシャルスキルを学べる場って?

こちらの記事を見ながらお話していきました!

あわせて読みたい
ソーシャルスキルトレーニング、心理的安全性のある居場所 「ソーシャルスキルは、どのように身につけていきましたか?不登校になると、教えられること、子供の集団が苦手になり、ソーシャルスキルを身につける機会が激減し、途...

オンラインで学ぶコミュニケーション

テキストでゆっくりやりとりするのは本当に良い練習ですよね☺️

安心感がベースにあるからコミュニケーションをとろうと思える、というのは本当にそうですよね。
うちもコミュニケーションが下手というより、安心感をもてるハードルが高すぎて、安心感が持てないところでは何も言えなくなってしまうというのはあります。

保護者Cさん

先日のBranch部活に久しぶりに次男が参加したのですが、他の子の会話に話を被せてしまったり、話を聞いてね〜のスタッフさんの声かけが一瞬で抜けてしまったりで、隣でホワイトボードでサポートしながら参加しました。
普段は2人3人くらいでしか遊んでいない時は、まぁまぁ子供だけでもスムーズにやりとりしているので、「良くなっているのかも」と思っていたのが、少し人数が増えるだけでこんなにも課題があるんだ!と明らかになってちょっとショックでした。

どのようにサポートしたかというと、「今お話きく時間だよ」とか書いて見せてた感じです。
部活の時間って、すごくSSTの練習になるかも✨とあらためて思った次第です。

うちはメンターさんとは普通に話せているようなのですが(母が近くにいるといやがるので詳細は不明)、部活やイベントなどほかのお子さんとの話に入るのがまだ抵抗があるのか、参加してくれません。。まだ早いのかな。

うちはBranchに入ってすぐは部活に参加していましたが、(顔出し無し、コメントもあまりせず状態)最近は逆に参加しなくなってしまいました😅

うちもです😭

(スタッフ:しおん)

お子さんによってBranchの利用パターンはさまざまで、いくつか傾向があるので利用者向け記事にまとめています。
わが子がなかなかBranchに参加できない…焦りを感じたらこちらへ!

積極的にチャットをしている子が目に入りやすいのでそれを基準にしがちですが、そういった子は実は1割くらい。
「イベントだけ参加する」「見て楽しむ」というお子さんの方が多く、「大人との1対1の時間をじっくりと過ごす」というお子さんも一定数います。

メンターとの関わりを1年ほど続けてイベントに参加できるようになったお子さんもいますし、イベントに参加しなくなったけれどお友達と日常的に遊べるようになったというケースもあります!

それぞれのお子さんの気持ちが満たされる方法で過ごしていただけたらと思っています。

そうなんですね!!確かに個別で遊べる友達ができたからいいのかな。。。

うちもお話上手な友達できてから真似するようになって口が達者になりました!

アニメや漫画、身近なやり取りからの学び

保護者Aさん

あー!アニメやドラマが心理描写、感情の学びになっているというのはすごいあります。セリフや感情の意味がわからない時に「なんで?」と聞いてくれるので、それを説明することで、自分とは違う感じ方考え方の人がいることや、そういう考え方感じ方をする人がいるんだなということを学んでる感じです。

アニメが学びになるっていうのわかります!
正直、がっつり「SST」って感じのプログラムって子どもにとっては楽しくないだろうなって(笑)
「好き」「楽しい」という気持ちがあるとスッと入っていきますよね。

保護者Bさん

わたし、療育側の人間ではあるのですが、療育でのSSTプログラムを受けるより、今話で出ているように、本人のニーズや得意なやり方に応じて日常の中で、具体的に説明したり、マニュアル作ったりして行くほうが身につきやすいと思ってます。

親が子どもに説明するときの説明の仕方マニュアルとして、SST的な本とかを親のほうが読んで参考にするのはありかと思います。

Branchで気になっていること

けんかやトラブルへの対応はどうすればいい?

保護者Cさん

皆さんの経験、聞いてみたいです。

Branch参加当初は、ネットマナーを学ぶ前だったり、慣れていないということも大きかったと思いますが、大炎上が多かった息子です…。

Branchチャット上のトラブルを題材に、コミュニケーションの取り方を「こういう伝え方の方が伝わるよね」「相手が傷ついちゃう言葉になるかな」など、あれこれ教える、ということが多かったのですが、みなさん、どの程度Branchでのやりとりに口出し(というと、ちょっとマイナスな感じになってしまいますが…)しているのか気になることがあります。

あまり口出しすると、居心地の悪い居場所になっちゃうかな、という心配もあったりで。

わかりますわかります。言いたくなっちゃうことは多いですが、親に口出しされるとうっとうしいだろうと思うので、相談されない限りは言わないほうがいいかなとこらえてます。トラブルになったらBranchの場合はスタッフの方がなんとかしてくれるだろうと思ってみまもることにしています。

親以外に言われたほうがスッと入るのはありますよねー

マイクラのワールドのなかでほかのお子さんとチャットしているようなのですが、内容が分からないので少し心配ではあります

保護者Aさん

ちょっと思うのは、友達と約束して公園で遊んでいるお子さんとかでも、トラブルって日々起こっているはずなんですよね。親に見えていないだけで。

不登校だと家にいて、全部見えたり聞こえたりしてしまうので、親にとっても子どもにとっても良くない場合もあるのかなと。

なのでなるべく物理的に距離を置いたりして口出ししないようにしています。
不登校の親の堪えどころです。

堪えどころ(笑)

そうそう、見られちゃう子どもの方が可哀想なんだよー、っていうお話、以前もありましたよね。

スタッフが対応で心がけていること

(スタッフ:しおん)

お子さん同士のコミュニケーションで、やっぱり言葉が足りなくて誤解してしまったり、カッとなって言いたくない言葉を言ってしまったりということはあるので…
表には見えない形で、お互いのお子さんにスタッフからDMして対処しています。みんなの前で注意をするような形は避けたいなと。

まずはそれぞれのお子さんの話を「聴くこと」。
これだけでも気持ちがスッキリして、次の日になればまた一緒に遊んでいるということも多いです。

それから謝ることは強要せず、スタッフから「伝言する」こともあります。
例えば、「〇〇くんが言いすぎちゃってごめんって言ってたよ。また遊びたいんだって」など。

自分から謝れそうというときは、ぶらっちスタンプの「ごめんね」などを使ってみてねと提案しています。

伝言が助かることはありますよね。学校の先生だと、どうしても、直接謝ることを重要視させたい感じで、逆にこじれることありますよね。

あるあるですね

逆に、謝ったから「ハイ終わり」で表面上になってしまって、謝られた方は納得していないということもありますよね。

(スタッフ:しおん)

たしかに、揉めごとがないとかすぐ解決するっていうのは、集団を見る大人側からすると「楽」なのかもしれないです。

正直なところ、オンラインイベントで何もトラブルが起きず平和に終えられるとホッとします(笑)
でも起きたものは蓋をせずにしっかりと向き合っていかなきゃと思うし、トラブルをゼロにするというよりもそこからのリカバリーをサポートしたいですね。

もちろん最初の一歩はできるだけハードルを下げて安心できる環境を用意して、一定の安心感が得られたら、少し思うようにいかなくてもまた遊べた・他の方法でなんとかなった、というような経験をできたらいいのかなと思います。

しおんさんの本音!
いいですね

(スタッフ:わっきー)
自分自身も、日々葛藤したり自分を振り返りながらお子さんの対応をしていますね。

トラブル対応で気をつけていることは、例えば嫌なことをされた側もしてしまった側も、まずは話を聴いて「その子の気持ちを受け取る」っていることをしています。

その上で、これからは「こうしてみたらいいんじゃないかな」ということを、
①必ず理由を伝える
②Iメッセージで伝える(強要しない)
③できれば子ども自身に考えてもらう
ようにしています。

学校などいろんなところで「こうすべき」という理由の分からないルールを押し付けられて納得できずに傷ついてきたお子さんも多いと思うので…。

ただ、こういう方法ってすぐにお子さんの行動に変化が起こるわけではないんですよね。
ゆっくりと成長していくのを、2~3年の長いスパンで見守っていきたいと思っています。

2、3年のスパンなんですね。親もゆったりと構えて見守っていけたらと思いました。
ありがとうございました☺️

感想

Branchは安心して失敗できる場なのでリアルにSSTになってるんだなって今日は思いました!

SSTや療育って特別なことじゃなくて、日々の生活でできることなんだなと知りました。引き続きよろしくお願いします。

ほんとそうですね☺️

Branchでの過ごし方ややりとりも、あまり親が気負いせずに、自然体に遊ぶ中で学びがある、とあらためて思い起こすことができました。

SSTを利用したことが無かったので、色々なお話を聞けて参考になりました☺️家庭で実施したいと思いました🍀またよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる