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ICTの活用(学校や家庭での学び・コミュニケーション) – Branch保護者会レポート

発達障害や不登校のお子さんと保護者が集い、部活動や悩み相談ができるBranchオンラインコミュニティでは、毎月さまざまなテーマで「保護者会」を開催しています。

2023年6月の保護者会では、「ICTの活用」をテーマにとりあげました。

学校や家庭での学び・コミュニケーションでICTをどのように活用しているか?
読み書きや文字入力の話題から広がり、これからの時代に子どもたちが生きていくために必要なことってなんだろう、と話を掘り下げていくことができました!

目次

事前アンケートの内容

ほかの保護者さんに質問してみたいこと

  • LDと分かってからICTを活用した学習に切り替えました。でもそもそも学習やアカデミックな雰囲気のものに対して抵抗があるようで、なかなか思うようには進みませんでした。
    ゲームを通じてタイピングができるようになるかなと思ったりもしましたが、特にそれもなし。現在本人に焦っている様子は見られませんが今後、彼はどうやって書字を身につけていくのかな?と思います。
    皆さん、どんな切り口でお子さんとICTを結びつけているかお聞きしたいです。
  • 自分が活用できているものが何もないので、何をどう活用されているかを知りたいです。
  • ひらがな読みはどのように習得されたかお尋ねしたい。

共有したいエピソードやメッセージ

  • 家庭学習はタブレット教材に変えました。 学校(個別支援級)でも、教科書と連携したアプリを導入してもらい、漢字等はアプリで学習しています。
  • BranchでDiscordを使ってのコミュニケーションくらいかなと思います。
  • GW明けからオンラインで朝の会につながっている小3息子。初めての環境に緊張しやすいのですが、教室の雰囲気がわかったことで登校のハードルが下がりました。6月は好きな教科だけ登校するようになりました。

当日のお話

子ども自身の「やりたい」という動機が大切

Branchで、ほかの子の保護者さんと話すのが楽しい様子。
大人相手だと基本的にチャットのやりとりなので、知らない漢字にも抵抗なく触れられたりする。
その人に「メッセージを送りたい」という動機があるからできるみたいです。

わが子は中学生男子と小学生女子。決めつける訳ではないけれど、きょうだいを見比べると言葉に対する欲求は女の子の方が強いと感じます。

うちの中学生男子。タイピングソフトでは全然頭に入らなかったが、YouTubeにコメント入れたいとなったらすぐできるようになりました(笑)

文字入力はどうしてる?

もっぱら音声入力。
文字で入力できるようになってほしいけれど、子どもが今やりたいことは音声入力でこと足りてしまっている様子です。

音声入力から始まり、徐々にフリック入力ができるようになり、最近は50音順表で入力しています。

文字の予測変換から「あ」だったら「ありがとう」とかで、雰囲気で文字を若干覚えはじめた感じが最近します。

ツール紹介

スマイルゼミ。
わが子はイライラしてやめちゃいました。なぞって書くのもけっこう難しいし、判定が厳しくて「ブブー」と音が鳴ってしまう。正確性が求められるなと思います。

チャレンジタッチ。
勘で回答を選ぶようになってしまったので、学びになっているかは…。

オスカライティングという漢字学習アプリ。
OT(作業療法士)さんが開発したものだそうです。その子の特徴に合った書き方を選べるので、親としては見ていてすごくいいアプリだなと思います。ただ、遊びの要素はほぼなくて学習感が強いので、わが子はそこに向かうまでのハードルがなかなか難しいです…。

興味ない感じわかります〜😂

子どもたちは自分で合う方法を見つけているのかも。親はあれがいいかなこれがいいかなと与えてしまうけれど。

うちは、YouTubeの字幕で読みの苦手意識がなくなっていきました。
字幕付きで動画を観るうちに「自分は映像と文字が一緒のほうが分かりやすいんだ」と気づいたみたいで。

もともと編集で字幕をつけてある動画もありますが、字幕なしの動画も自分で設定して字幕を表示していました!
最近はテレビも字幕ONで観ています。

うちも字幕が有効な学びになっています。
語彙が増えたな、読める字が増えたなと感じます。

動画も字幕も同時に観るって結構マルチタスクですごいかも!

お子さんによって合う方法が違うかもしれませんね。
音声だけや映像だけの方が分かりやすい子もいそうです。

読み上げ機能でいうと、文字音声ペンもありますよね!

ある雑誌の編集長は、自分のコラムを、LINEの音声入力だけで書いてました。
歩きながら考えるから、音声入力が一番適してるそうです

音声入力とは別に、録音したボイスを送る機能も。色々ツールはありますね。

読み書きができないから「仕方なく音声入力」ではなく、より適した手段としての選択肢にもなるんですね!

ICTとは?って難しく考えていましたが、けっこう身近にあって、すでに活用しているなと思いました!

わが子は、にゃんこ大戦争のゲームで地名をいつの間にか覚えていました。技・キャラ・ステージ名が漢字でルビが振ってあるので、読み方も覚えられてありがたいです…!

読み書きができないと、将来困る??

最近私が役所や交番などで書類に文字を書く機会が何度かあって。時代は進んでいるけれど、そういった手続きとかは手書きの書類が結局残って、自分で書けないと困る場面が出てくるんじゃないかなって心配です。

「きっと大丈夫だよね」と楽観的な時と、「いや、でも…」と悲観的な時があります(笑)

息子に「何かを書こうとすると紙を破りたくなる」と言われたこがあります💥😱

うちも破いたこと何度もあります〜

そうなんですね!なんか嬉しい🤣
なんかイライラするらしいです

わが子も鉛筆を持つことに拒否で、ほとんど字を書く機会はないです。
先日パスポートを取得する際に、小学生からは本人のサインが必要ということで…。いろいろと調べて電話で問い合わせたところ、ASD診断書を提出して母代筆でもパスポートの申請が可能ということでした!

窓口では一度「できない」とはねられたのですが、事前に電話で問い合わせていたので自信をもって食い下がることができて、上の人に確認しますと言われて無事に手続きできました。

実際に海外に行ってみると、出入国や滞在中にサインを求められる機会はなかったです。ほかの場面でもクレジットカード利用時にサインは必要なく暗証番号でOKだし、Google翻訳でレストランのメニューも見られるし希望を伝えられる。
いろんなツールがあって、社会も変わっていってて、「ああなんだか大丈夫だな」って思ったエピソードでした!

身体機能的に書けない方もたくさんいるので、役所はそういう方の対応には慣れているんじゃないかなと思いますよ。

役所は「困ってます!」と言えば助けてもらえるし、情報をもらえる。逆に言わなければもらえない。
頼りに行くことや、そのための元気が必要だなって感じます。

役所関連の手続きに署名が必要かどうか。
知り合いの市役所勤務の人に聞いたところ、代理で申請できるし、マイナンバーカードも含め、むしろ今は役所に来なくても手続きできる方向にどの自治体も取り組んでいるそうです。

今の時代、書く能力は武器のひとつでしかないのかなと思います。
基本的な能力を平均的に効率的に身につけるのが学校なので、今の日本で生きていくにはそれが楽かもしれない。一方、楽しいと感じる方法で武器を身につけられればそれもいいですよね。ゲームのアップデートで武器の強さが変更されるみたいに、時代によって有利な武器って変わっていくのかなと思います。

高校の情報を集めているのですが、タブレット全員配布、レポートもweb、テストもマークシートで、手で文字を書く機会はほとんどなさそうです。

うちの小5男子は書けるけど書くのが嫌いです。不登校で書く機会もないので困ってはいない。大人になるまでに、本人が必要と思った時に頑張ってくれるかな~と思って見守っています。

将来に向けて必要なスキルって?

勉強は期待出来ませんが、法律、経済の知識が必要、サインして大丈夫か、という事は、判断出来るようになってほしいと思っています。

本田先生がこの間話されていた中で読めれば文字は書けなくてもいいって言ってました!
世渡り術を身に着けたほうが楽だと仰ってました

勉強よりも生活力ですね。
周りを頼る力、どういう人に頼れるか決めておくというのは大事かも。

アメリカだともの凄い才能あるけどもう一方は全くできません、みたいな人が沢山いて、だけどそれでいいよねって国だってききました。

例えばトム・クルーズは、文字が読めないから音声を聞いてセリフを覚えるんですよね。

自分のできること・できないことが分かるっていうのも大事ですよね

できなことは色々な人に助けてもらえるように。
めちゃくちゃ困ってからではなくて、ちょっとした分からないことでも。
私はこれができなかったから大変だったので子供達にはすぐ、聞くんだと伝えてます😂

なんでも1人でできて一人前の大人、という考えで育ってきたけれど、ヘルプを出せる方が生きやすいですよね。
子どもには「いつでも言っていいんだよ」という周囲の環境をつくっていきたい。

親が人に頼る姿を子どもに見せるようにしています。スーパーで売り場を聞いたり、ちょっとしたことでも。

思春期に差し掛かって「わからないことがカッコ悪い、恥ずかしい」という気持ちも少しあるみたい。言葉で言っても受け入れてもらえないこともあるので、行動で示しています。

共感ですー!母が行動する姿が、将来、本人の力になれたら、とも思いますよねー!

いきなり大きなことを聞くのって難しいから、ちょっとしたことから始めるのがいいですね。

お店の人や駅員さんに聞くのはおすすめです。
仕事でやってるからちゃんと答えてくれるし、騙されることもないので!

ヘルプを出すにはエネルギーも必要ですよね。
自分のできない部分も「そういう自分でもいいんだ」と自己承認できないとヘルプは出せないかなと思っていて。自分を大事にするって事を、今は大切に育みたいと思ってます

あとそもそも相談ってどう聞いたらいいかわからなかったです😂

相談って、つぶやきから始まる?

なるほど!

憧れの気持ちや、自信を持てることが大事!

ゲームの中で出てくる漢字を読めると、子ども本人は「小学校で習わない漢字も俺は知ってるぜ!」と自信をもっているので見守っています(笑)

「フォートナイトをキーボードとマウスでプレイしたい!」という憧れからPCに触れるようになり、だいたいどこに何の文字があるか分かってきて、タイピングもできるようになってきました。

確かに、タイピングに憧れあります!タイピング、ほとんど練習してないけど、オシャレなカフェで、パソコン打てるようになりたい憧れは、娘にも密かにあるそうです😆

おしゃれなカフェでいいですね!
私自身がブラインドタッチ憧れて練習して身につけた経緯もあり、「かっこいい!出来るようになりたい!」って最強だなと😊

仕事で高齢者にスマホを教えていて、「楽しい」って思えることを大事にしています。

手が震える人は音声入力を活用するし、Googleレンズで花や鳥の名前が分かったりするのはみなさん興味があるみたい。
あと、QRコードを読み取るのが「かっこいい」と感じるみたいで好評です!

最終目標は、本人の伝えたいことが「伝わる」こと

過去には書き順やハネで×になっていたことも、あくまで目安だと新聞の社説にありました。文字として読めればOKで、だんだんそのへんも寛容になっていくのかなと思います。

究極、誤字があっても意味が伝わればOKですもんね

家族で「出川イングリッシュを参考にしよう」と話しています!
カタコトの単語と身振りでも、伝えたい気持ちがあればなんとか伝わるんだなって思います。

英会話のレッスンでも、「話したい事が大切だよ」「言い方正しくなくてもいいから、話したい事を言ってみよう」って、何度も言われた記憶があります。

先日Branchの鉄道部ラジオを聞いた時に思ったんですが、淡々としゃべっているけどすごく熱が伝わってくるんです。
画面共有したり、チャットで質問に答えてくれたりしてとても分かりやすかったです。好きだからできるようになったんだなと思いました!

感想

どうしても世間では少数派で、よくはなってきているけど躾や努力が足りないと言われることがある。
時期や人が変わるとふいに言われることが増えてしまってちょっと落ち込んでいたけど、改めてBranchの保護者さんたちと話せて心強いなって思いました。

子育てを始めてから「人に頼るのって大事だな」って実感しました。

頼ることのハードルが低い社会になればいいな。まず家庭では意識していきたいなと思います。

これをこうすればこうなる!みたいな魔法のようなものを求めてしまうけれど、そんなものはないよねって改めて思いました(笑)

わが子はパンクな人なんだな、って思いました(笑)
「なんで書かなきゃいけないの?」とか、算数の文章題の細かいところに物申したり…。怒るエネルギーがあるってすごいですよね。

「当たり前」を鵜呑みにせずに、疑問を持って主張できるって実はすごいかも!

パスポートの話を伺えたのが、とても助かりました!それなら、18歳でサイン出来る事を目指さなくてもいいんだ、とも思えてしまいました。むしろ、公共の窓口でも、諦めずにお願いするとか、世渡り術ですね✨

興味があることじゃないとやろうとしない。うちの子供達もまさにそうなので、親が主導でやるのは難しいんだなぁと思いました。

助けを求める力は、病院の先生にも良い力だと言われていたので、そういう部分は自分から大切にしていきたいと思いました。

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