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PTAや学校の懇談会について – Branch保護者お話し会レポート

発達障害や不登校のお子さんと保護者が集い、部活動や悩み相談ができるBranchオンラインコミュニティでは、毎月さまざまなテーマで「保護者会」を開催しています。

2023年8月の保護者会では、「PTAや学校の懇談会について」テーマにとりあげました。

目次

そもそも、PTAと、懇談会や保護者会はどう違うの?

PTA(Parent-Teacher Assotiation)

各学校ごとに保護者が主体で運営する組織に、先生も入っている形。

基本的に活動はボランティアで、学校によって下記のような委員会や役割があります。

  • 交通安全(登下校の旗振りなど)
  • 美化(花壇の手入れ、ゴミ拾いなど)
  • 地域活動
  • 体験授業のサポート
  • 広報
  • ベルマーク
  • 運動会のパトロール
  • 卒業式の証書やお花の準備

↓こんなコメントもありました。

運営委員会が月1回で、先生も同席(校長か副校長)。
各委員会に1名ずつ担当の先生がいて、おたよりは先生が承認する形です。

PTAのクラス代表(保護者)が企画する茶話会=懇談会がありました。

PTAについては「政治学者、PTA会長になる」という本が面白かったです。こちらを読むとPTAについて理解が深まるかも。
https://lee.hpplus.jp/column/2313846/

学校主体の集団での会

呼び方は保護者会、懇談会など。
学年やクラス単位で、学校から保護者全体に報告や共有をする会
下記のような内容や役割があるようです。

  • 年度初め
    • 顔合わせ
    • ひとりずつ自己紹介(困りごとを表明できるメリットもある)
    • PTAの役員決め
  • 学期末の活動報告
  • 家庭訪問しなくても状況を知れる。それをきっかけに事情があればうかがえる
  • 参観日の後に懇談会がセットの場合も
  • 進路説明会+保護者会(説明と認識合わせ)
    • 受験の話
    • 成績の付け方
    • 推薦の基準 など

学校主体の個人面談

呼び方は、個人面談、個人懇談など。
基本は担任と保護者だが、下記のような関係者が同席したり書類を提供してくれる場合がある。

  • 学校
    • 支援コーディネーター
    • 支援級、通級の先生
    • スクールカウンセラー
    • スクールソーシャルワーカー
    • 養護教諭
  • 福祉
    • 相談支援員(計画書をもとにした説明など)
  • 医療
    • 主治医(意見書の提出など)

PTAのエピソード

運営方法は変わりつつあり、学校によってさまざま。

保護者Aさん

中学校入学前に、不登校状態であることを先生に伝えたところ加入しないことに。
小規模校で、任意加入という形。


小学校最後のほうに、コロナ禍で任意加入になった。
強制ではないけど「アンケートには必ずお答えください」とお知らせが来るので軽〜く無視しています(笑)

任意加入に変わる時に、「そもそもPTAいるのか?」という議論もあった。
でもPTAという組織であるかは別として、学校を支える保護者の会は必要という話に。
今は、ベルマーク・清掃・旗振りなど、その都度ボランティアを募集して、サークルをまとめるような運営になっている。

改革が始まる前は、入っていない人はいない状態でしたね。ポイント制で、子ども1人につき2回は委員をやらなきゃいけないという形。
6年生だとアルバム作成や送る会が大変なので、「低学年のうちにやっておこう」という感じでした。

︎PTA強制のころは、役員を決める会に参加しないと勝手に決められる、
決まらないと延長…という感じでした。

強制だと「損したくない」という気持ちが働きがちですよね。
バックグラウンド関係なく「みんな平等に」というのは正直しんどかったです。

保護者Bさん

23区内で900人以上のマンモス校です。
PTAはふわっとしてる雰囲気。手が足りてるからかな?

積極的に「任意です」とは言わないけれど、アンケートを書かなければ深追いしないというスタイル。
不登校の子もいるし、外国籍の方も比較的多いことも影響しているかも。

イギリスの学校に在籍してた頃は、全体で200人くらいのうち加入していたのは20〜30人くらい。
「やりたい人は来てね!」で、手伝ってほしい時は全体に呼びかけという形。やりたい人が核になるので、健全だなと思います。

案外、やりたい人は必ずいるんですよね。
「読み聞かせしたい」「お花の世話をしたい」とか。
やりたい、これならできる、ということにその都度参加できたらすごくいいなと思います。

「みんなでやろう!」みたいなのが超絶苦手なので、PTAって参加したことないです…。
花壇を綺麗にする、ならできそう!

保護者Cさん

小学校の連絡が「ガクプリ」というアプリになった。

学年とクラスを選択すると、PTAのブログ、広報のお知らせなどが見られる。
役員決めもGoogleフォーム!

役員は「教育後援会」という形でクラスで2人くらいです。

クラスの役員決めは、4月頃に体育館に集められて、立候補やじゃんけんで決めるようです。

そういえば、去年役員決めの保護者会があり夫が参加したのですが、引き受けられない理由を一人ずつ話したらしいです😱

具体的にどんなことしてる?

学校の授業の中で、フィールドワークなど保護者のサポートが必要な場面がある。
お米を育てて収穫して、お礼に地域の人にふるまう活動をしました。一緒に豚汁を作ったり。

その都度まとめる人は必要だし、先生の仕事として全部するのはやっぱり難しい。
そのへんはPTAがノウハウ持っていますね。

餅つき委員をやったんですが、600人くらい委員のメンバーがいました(笑)
他の役割よりは…ということで選択した人が多いのかな。

以前は地域と共同開催だったけど、うまくいかなくて地域と学校と別々で実施になった。
地域の方々は思い入れも強いぶん、やり方にゆずれないこだわりもあるようです。

地域活動委員をしました。
地域の人たちの良好な関係を築いて、交流の地盤づくり。

掃除を一緒にしたり、昔の遊びを教えてもらったり、総合の時間に畑に行かせてもらったり。

運動会パトロールは、たばこを外で吸っている人がいるので見回りしていました。近所から苦情が来るので…。
あとは、弁当や撮影の場所取りとかで小競り合い起きてないか、小さい子が危なくないかなど。

去年がっつりPTA本部役員やっていました。
PTAの強制加入が問題だと言って改革を進める会長と、
PTAは必要という人たちとか、
色々板挟みで大変でした💦

息子が中学校に通ってますが、PTAの内容は小学校と変わらない印象です。
毎月一回、地域の公園掃除する役員、やってました。

参加が負担な場合はどうすればいい?

保護者Aさん

うちの地域では「就学支援シート」というのがあって、中学校への進学前に担任にお願いすると書いてもらえます。

それが中学校へ送られると、入学前に必ず面談するという流れ。
面談は3月で担任は決まっていない時期で、副校長先生・就学支援担当の先生でした。

事前にPTAの資料ももらっていたので、面談時に不登校ということを話して「入らないです」とお伝えしました。

保護者Bさん

今年はPTA会費払いました。
その前にPTA会則を確認して退会に向けた文言を探したのですが、無くても会費を払う封筒に
・来年は退会したい
・任意のはずのPTAを退会する会則を作って欲しい
と要望したら、「検討します」という返答でした。

保護者Cさん

不登校になって転校した現在の小学校は、福岡の割と大きな市の小学校で児童数も多いこともあってか、不登校の状態からの転校だったからかは分かりませんが、PTAの加入について特に言われたことはありません。
転校前の小学校では不登校にになった後もPTAの活動に参加していました。(朝の旗持ちや下校パトロールなどです)

保護者Dさん

私はPTA会費は払っていて、係などもやっていたのでそこそこポイント溜めているのですが、娘が不登校になってからは、不登校でケアが大変というのを理由に役員は辞退しています。

パトロールなどは下の子は普通に登校していますので、やっています。

保護者Eさん

うちは岡山の小さい市の小学校です。
退会したいと教頭に伝えたら、PTA会長から、休会にして欲しいと返答が返ってきました。
休会中です。

保護者Aさん

最終学年だと、会費の中から卒業式の証書やお花を準備したりもするので、「入っていない人にどうするか?」という混乱も生じます。
退会となると運営が難しいので、休会にするケースもあるみたい。

保護者Bさん

岡山県の端っこの小さな市です。
PTAは、わたしの知る限り入っていない方はいなくて、みんな自動的に入る感じで、退会等という選択肢は提示されたことはないです。

保護者Cさん

横浜市です。
子供1人あたり1委員+地区委員 必須です。

長男が1年生の時に推薦委員をやりましたが…
その後はユルユルとかわしています(汗)
地区委員は指名制で逃れられないと言われていますが、
断るつもりです。

その他、何に属していなくても旗振り当番が週1回ありますが
こちらは事情を話して外してもらっています。
旗振りをしていない人は祭りや運動会等のボランティアが
コロナが開けて必須になりました。
(断るつもりですが、どうなることやら💦)

保護者Dさん

上の子は私立中学でPTAはなくて、任意参加なのでやらなくても問題なかったです。

個人的には、もうすぐ卒業なので、卒業対策委員会が企画している謝恩会などに出るべきか、欠席しようかちょっと悩んでいます。卒業式も行くかどうかわからないので‥周りにも気を使われそうだなと思うので、欠席の方向で考えていますが。

新しい取り組み:不登校の親サークル

保護者Aさん

PTA会長が区議会議員なので、これを機に「不登校の親サークル」を作ろうと区議会の窓口に提出予定です。
PTAは任意加入だけど、うまいこと利用して不登校家庭にもメリットになればいいなと。

学校によって支援級の親の会のケースもありますよね。
そんな風に、不登校の親同士でお話したり、相談窓口になったらいいなと思います。
不登校の親の受け皿も必要ですよね。孤独になりがちなので。

参考記事:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d30412ba31bea838d8a405ebfad026ffc8e346be

これ、すごくいいですね!
親のケア、という観点、いいですね。

保護者Bさん

「トーキョーコーヒー」という活動をしています。
子ども不登校ですがPTA役員をやっていて、地域の人が使える談話室を使って開催しています。そういう場が必要だなと。

ただ、呼びかけるのが難しい。どうやって知ってもらえるか?
学校側が不登校というもの自体をあまりよく思っていない面もあり、学校から呼びかけはなかなか…。
役員も卒業するから継続が難しい面もあります。

同じ境遇の人はいるはずなのになかなか出会えないですよね。
ふと話してみると、いつも利用していた歯医者さんも美容師さんもお子さんが不登校でした!
ひとつひとつの声じゃなくグループで集っていけたらいいですね。

私もたまたま息子の眼科に行ったら院長先生の息子も不登校でめちゃくちゃ意気投合しました(笑)

保護者会、懇談会のエピソード

クラスの保護者会の様子

保護者Aさん

︎小学校の保護者会はほぼ事務連絡ですね。
学年の最初はグループに分かれてお話とかはありました。

学期末に先生が活動報告でイメージビデオとかで見せてくれるんですが、うちは不登校だし複雑な心境になってしまって…。
「次からは行かないでおこう」と思いました。

保護者Bさん

ひとり一言の自己紹介があるのですが、困っていることを伝える機会と思ってもなかなか難しいです。

保護者会に「行けないです」を伝えるのが難しい。
いちいち説明するのが…LINEでもつらいです。

保護者Cさん

うちの学校には保護者会がないのですが、保護者会は全員参加なのですか?

うちの学校は保護者会の代わりに、1学期の最初の参加日と3学期の最後の参観日に、自由参加の保護者懇談があって、クラス目標や一年を振り返った話をしていました。

保護者Dさん

不登校の娘の保護者会は気まずいので全然行ってないです。先生とは個別に連絡とっています。

私は担任の先生に保護者会は「原則お休みにします」と伝えています。なので毎回欠席連絡はしていないです。
連絡するにしてもアプリで連絡できるので心理的負担は少ないかもしれないです

個人面談、個人懇談の様子

保護者Aさん

1学期末に、副校長、担任の先生、市のスクールカウンセラーさん、夫(私は家からdiscordを繋いで参加)で今後の選択肢について話し合いがありました。

不登校状態ですが、校内限定で授業をビデオ通話で繋いで別室で聞いてていいと言う話が出ました。

保護者Bさん

個人懇談の話です。
おととい次女の懇談をしてもらいました。来年度、通級に通うための申請をお願いしました。

相談支援員さん、学校の支援コーディネーターさんも同席してもらって、担任、私の4人で話しました。
支援員さんは私の話をサポートしてくれて、それがコーディネーターさんには伝わりやすかったし、担任の先生も専門分野の方からの話だと理解しやすかったみたいです。
計画書を見ながら話できたのも、どういう目標で次女に関わっていくかが見えるので、それもよかったんだと思います。
こちらの努力や工夫、子どもの特性を含めて、伝わるように伝えるって、専門家の人に入ってもらわないと難しいんだなと思った反面、伝える方法もあるんだとわかって、少し前進した懇談でした。

計画書は、相談支援員さんが作成してくれます。
長女は主治医の先生から、発達特性や発達検査内容を含めて、学校の先生宛に手紙を書いてくれましたが、私がそれを見せながら伝えても、うまく伝わりませんでした💦
やっぱり専門的な立場の人が噛み砕いて伝えるサポートをしてくれると、全然違いました。

まとめ

いかがでしたか?

学校のあれこれ、いろんな会があって混乱したり、お子さんが不登校の場合は特に負担がメンタルにきてしまうことも多いようです。
本当に学校によって運営や対応が様々なので、「こういうケースもあるんだな」と知っておくと、少し気持ちが楽になったり選択肢が増えるかもしれませんね。

引き続き、保護者さん同士で安心してお話できる場をつくっていきたいと思います!☺

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