保護者さんへの質問箱シリーズ。
ご回答いただいた方、ご協力ありがとうございます。
(Discordネーム掲載可と回答してくださった方は、敬称略にて記載します)
第9回目の後編では、以下の質問と回答をまとめていきます。
目次
【質問③】 不登校のお子さん、どんな居場所がありますか?活用しているものや知っていることがあれば教えてください。(フリースクールや少人数制の居場所など)
- フリースクールに来月から通う予定です。1年生の時に体験に行ったときは、在籍しているお子さんと馬が合わず楽しめませんでしたが、4年生の今、もう一度体験に行ってみたらとても楽しんでいました。妹も一緒だからかもしれません。一度行ってみて通えなくても、環境が少し変わっただけでも行きたいと思えるようになるんですね。(せりたえり)
- フリースクールや適応指導教室をたまにおすすめしてみるのですが、子どもがたくさんいる場所には行きたくない、と行けていません。今は行けたり行けなかったりですが、週1回放課後デイの個別指導に行くのと、私や夫の職場に連れて行ったりしています。Branchが唯一同年代の友だちとやりとりできる貴重な場になっています。(梅子)
- 電車やマイクラ関係のYouTubeのコメント欄に、同じ趣味のマイクラの世界に自由に入れた事があり、そこでオンラインで知り合った何名か等と、日常的に繋がって、仲間になった。今は~8名くらいと、日夜、オンラインで気軽に連絡とったり、遊んだり、共同作業で色々作ったりしているようです。マイクラの世界に新しく入ってきた人と、新たに友達が増えたり?してるようです。最近はロブロックスもはまり、イギリス英語の世界、ワールドワイドの世界にも触れていて、イギリスの電車も詳しくなってきました。
- 幼なじみとの時間、習い事が、子供にとっての第三の場所でした。
- ほぼ家。時々Branch。
- 不登校の子をもつママ友と共に子どもたちの居場所を作っています。
- 幼稚園のときに通っていた療育の先生のところに、ご好意で1ヶ月に一度ほど通わせてもらっています。
区のプレイセラピーに1か月に2回。探究学舎。eスポーツ教室。 - YES international 東京校は1人が好きで知的好奇心が高いASDの子に合うと感じた。受付の方も心理士さんだったり先生も支援級経験のある先生だったり、英語の授業だったり…ただ息子は、あまり自由すぎる時間割が苦手で、友達との交流を求める部分もある為、合わなそうで通いはしなかった。
- 個別療育がある、放課後デイサービスにチャレンジしてみるところです。フリースクールもチャレンジしてみたいですが、子供の集団に拒否反応を示すので、今は難しそうです。(いるか)
- プログラミング教室(週1)と理科実験教室(月2)です。どちらも周囲と関わらず自分のペースで進められるので、どうにか続いてます。でも先日の理科実験で、他の生徒さんからちょっかいを出されて激怒してしまうトラブルがありました。
- 放課後等デイサービス(現在は行っていません)。父の会社で定期的にチャリティーでフリーマーケットに出店していて、毎回楽しそうに手伝っている。Branchも大切なコミュニティと認識しているように感じる。学校の通級。
- Branch。Branchで繋がったオンラインゲーム仲間(Discord)。(kacobe)
【質問④】 「ずっと家に居たい子」が、どんなきっかけで外に興味を持ったか、家以外の居場所へ通えるようになったか、経験談を教えてください。
- 息子も、自宅や祖父母宅で家族と過ごすのが大好きです。
小1〜小3の間は、Branch roomが家庭以外の唯一の居場所でした。その間、放課後等デイサービスでお友達と遊ぶようになりましたが、仲良くなったお友達が辞めたのをきっかけに、息子も退所しました。
外に興味を持ったのは、小1の秋頃でした。ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドをプレイしてから馬に興味を持ち、「馬に触りたい!乗りたい!」と言ったのがきっかけです。乗馬教室に通ってみて、そこにいるお子さんと遊ぶのも楽しかったようです。半年ほどで教室は辞めましたが、その頃から少しずつ、「外に出たらなにか楽しいことがあるかも」と本人が思えるようになりました。
小3の頃、Branch roomがコロナ禍でオンラインになったのをきっかけに、色々なフリースクールを体験しました。別の居場所を作ったほうがいいかなと思ったのですが、息子を振り回し、失敗体験を積ませる結果になり反省しています。息子は「家が好き」と何度も伝えてくれていたのに。
「親の良かれは大迷惑」でした。しばらくは家でのんびりしたり、ごく限られた友人とアスレチックで遊んだりして過ごし、小4の今。自分から「妹が楽しんでるフリースクールに行ってみようかな」と伝えてくれました。(せりたえり) - わがやは行けておらず…ぜひヒントをいただきたいです。(梅子)
- 昼夜逆転気味で悩んでいましたが、ここ最近、自分から、ゴミだしの日に、パパを起こし、パパとゴミだしをしながら、朝の散歩に30分くらい行くようになりました。駅が近いので、駅で朝夜しか走らない電車を撮ったり、YouTube作りの素材を撮ったり、してます。あとは、毎週末に1回、1時間30分くらい、不登校の親の会代表であり、塾の先生をしている方のお宅に親子で行き、息子のマイクラやロブロックスをやっている所を見てくれたり、マイクラは、世界に入って一緒に遊んだりして、繋がりを深めてくれています。息子が行かれない時は、私だけ行って、困り事の相談に乗ってもらったり、息抜き?をさせて頂いたりして、親子共に支えてもらっています。
- 学校行事がわりと好きなようです。観察していると、イベントによる高揚感と、担任の多忙により生徒への個人指導の頻度が減るからではないかと推察しています。
- 自分のことを知らない人ばかりの場所なら大丈夫、と科学館や図書館にはよく行っていました。そのうち、友達が家に遊びに来るようになり、近所も大丈夫なりました。
- eスポーツ教室は大好きなマイクラをやるので楽しみにしている。親子で年に2回ほど行くキャンプも楽しみにしている。
- サッカークラブで、GKのポジションを与えられて、「人の役に立つ喜び」を感じたところから外に目がいくようになり、嫌々行っていた放課後登校でも担任の先生とのサッカーを楽しみに行くようになった。スクールカウンセラーともサッカー盤を楽しみに行っていた。好きなものが与える力の大きさを感じた。
- まだこれからです。お寿司のためなら外出するようです。(いるか)
- 新規の場所には興味を持たないのですが、医療機関に対しては通えてます。「◯◯の専門病院があるから行ってみようか?」みたいに言うと拒否することはありません。今は7ヶ所目の医療機関に通院してます。自分の特性を理解したいのだと思いますが、なかなかしっくりくる先生に出会えないようです。
- Branch roomで小集団のゲーム会に参加していた時は、楽しみに行っていました。今も機会があれば行きたいと言っています。(kacobe)
【質問⑤】保護者が働きながら、低学年の子がホームスクーリングする際に、どんな工夫をしたりサポートを受けたりしているか教えてください。
- 祖父母と夫のサポートありきの生活です。平日は、祖母が自宅に来てくれたり、実家に子どもたちをお願いして仕事をしています。夫が休みの日は、夫が見守り担当です。
職場にも子どもたちの現状を伝え、出勤時間を遅くしてもらったり、月によって出勤日を増減させてもらっています。
家族の支えと職場の理解があるので、運良く仕事を続けられています。逆に言うと、一つでも欠けたら辞めざるを得ません。
区のファミリーサポートにも登録しましたが、息子は家族以外の知らない大人が家に居ることにストレスを感じそうだったので、まだ利用していません。(せりたえり) - 職場の上司や同僚に事情を話し、基本リモートワーク、かつ週1回は休みをもらい息子dayに。出社の際は会社に連れて行くことも(個室の会議室を借りていつも通りマイクラしたり、子どもの意見がほしいミーティングに出て感謝されて得意げになったりしてます)。
不登校になりたての頃は「ヒマ!」と一日中言っていたので、シッターさんをお願いしたこともありましたが、一年経つと過ごし方のペースができてきたのと、Branchのお友だちと遊べるようになり、だんだん落ち着いてきました。(梅子) - 普段はテレワークですが、週1回くらい出社をしていて、最初の頃は実母が来てくれましたが、1人で留守番できると言うので、水筒と、おにぎりなど軽食を用意しておき、あとは自由に過ごしてくれてます。最近は昼夜逆転気味で、出社のほとんどの時間は寝ています。携帯、タブレット、Switchを持っていて、私が会社から帰る途中で安否確認?メッセージを送ると、比較的すぐに、返信が来るので、安心したりと、助かっています。仕事中も携帯は、定期的に確認して、連絡など来てないか確認してます。自分で充実した時間を過ごせるので、その点は、とても助かっています。
- サポートの制度やサービスはほぼ見つけられない事が、今の社会の課題でもあると思います。
就園してからほとんど仕事は諦めています。未就学児の頃は数回両親を頼りましたが、次第に高齢になったことと移動距離と、コロナ禍が理由で、小学校に入ってからは1度も頼んでいません。
仕事の面接の場でも育児を理由に何度も断られています。 - 私は仕事を辞められるまで一年弱かかり、自分の母に助けてもらったり、有休・遅刻・早退をしたりしながらなんとか過ごしましたが、地獄でした!!!!その頃のことはあまり記憶にありません。
- 面接の際に不登校の子がいることを話した。出社しているときは家で一人で留守番をしているので、1時間に1回ほど、電話させてもらっている。ペットモニターで様子を見られるようにしている。
- 不登校になりはじめの子供の調子が酷く悪かった時期は、自営の仕事を半分に減らし、母に定期的に来てもらって、なんとか続けてきました。これから徐々に、ファミリーサポートの知り合いのママさん達に来てもらって、働き続ける予定です。また、在宅でできる仕事を模索中です。ホームスクーリングはできていません。。YouTubeばかりみています。。家でのんびり休む時期と思うようにしています。(いるか)
運営スタッフより
質問箱まとめ⑨後編は以上です。
不登校のお子さんたちのリアルな様子や、保護者さんたちのいろんな試行錯誤が垣間見えました。
スタッフも、お子さん・保護者さんの状態を確認できたり、「こんな方法もあるんだ」と発見をもらえたり、といったメリットを感じながら読ませて頂いています^^
今後も、定期的に質問とまとめを行っていきます。
引き続きご協力よろしくお願いいたします。
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