保護者さんへの質問箱シリーズ。
ご回答いただいた方、ご協力ありがとうございます。
第25回目では、以下の質問と回答をまとめていきます。
目次
初めて発達検査を受けた際はどのような流れで受けることになりましたか?またその際のお子さんの様子はいかがでしたか?
- 小1の一学期に学校でのいわゆる問題行動が頻発し、原因を知りたくて小児発達外来を受診し、医師より勧められました。 検査後は楽しかったのか大変興奮していました。検査員の方にはまだやりたいと言っていたそうです。
- 保育園の2歳児クラス(年少の1学年下)のときに、担任の先生から「一斉指示が通らない、順番にこだわる、気持ちの切り替えが苦手」を指摘され、3歳児検診で相談するように言われた。その後、区の育児相談の保健師さんと繋がり、療育センターともつながった。4歳時に田中ビネーを受けた。 子どもは連れて行かれるがままだった。特に何も気にしていない様子だった。
- 小2の2学期の個人面談で板書がものすごく遅くてテストの時間も他の子より2倍時間が かかっている。3年には担任も変わるので息子にとってどんな支援が今後必要なのか。また 3年の担任へどう引き継ぐべきか考える要素として発達検査を受けてほしいと担任から伝えられた。息子へどう伝えるべきか悩んだがそのままありのままを伝えてみた。 「3年生になると担任の先生がかわるから、たいちの大変なこと(板書など)をどう助けてあげたら学校生活が楽しく過ごせるのかを(いまの担任から)新しい担任の先生に伝えておきたいから、何に困っててなにが得意なのかを知るテストを受けてほしいんだ」 と、いったところ「うん、これはたいちのためなんだよね?」といってすんなり了承してくれた。
- 次男は3年生のとき、こだわりや強迫症かなと思われることが多々あったので、発達外来を受診し、検査を受けることになりました。結局、自閉スペクトラム症との結果。それを機に発達障害について勉強する中で、長男に当てはまる事も多くありました。その後、長男も不登校となり、次男とは別の小児科で検査をする事にしました。 検査時の様子は、次男は検査自体は嫌がりませんでしたが、病院まで車で30分かかる事に拒否感が強かったです。長男は病院まではすんなり来ましたが、初めての場所、先生に拒否感が強く、検査部屋まで辿り着くのに時間を要しました。検査自体は楽しかったようです。
- 不登校により児童精神科を受診して。検査をする心理士さんの冷たい言い方に、検査を拒否、退室、スリッパを蹴っ飛ばしてパニックに。
- 最初は年長さんの時、市の発達相談室で「こういうのもありますが…」と話がありました。 その後小学校へ入学して、担任の先生からもお話がありましたので、相談室で「担任の先生からもお勧めされて…」と相談して受けることになりました。 親は別室で待機していたので様子はわかりませんが、本人は一生懸命受けたようです。
- 上の子は3歳児健診から療育をうけることになって診断書をもらうために医療につながってそこで勧められて受けました。下の子は不登校になって教育センターにつながり、そこで勧められて受けました。
- 2歳検診で遅れを指摘されるも、私の知識がなく相談室での話が進まず何も対応せず。3歳児検診でも発達相談を進められ、相談へ。その時には、子供の発達で困っていること(他の子とは違う部分)が私自身整理できていたので、詳しく話ができ、品川児童学園(子供発達相談室)を紹介してもらうところへ進展し、そこで検査を受けた。
- 約半年待ちで、やっと児童精神科の受診となりましたが、初診に発達検査も予定されておりました。最初の積み木の課題で、4個から9個に増えたら、出来なくなり、その後は一切検査の部屋から出てしまい、入ろうとせず、検査は出来ていません。
- 幼稚園生活の中で支援してもらうために診断書が必要だったからです。
- 3歳で発語が少なかったため、心配して検査に連れて行きました。本人は意味も分からず受けていました。
- 不登校になってからカウンセリングでお世話になっている、区の教育相談室で受けました(費用はかかりませんでした)。カウンセリングに通えたり通えなかったりする時期を経て、抵抗感なくコンスタントに通えるようになったタイミングを見計らっての受検です。発達の問題や学校でのトラブルなどが目に見える形であったわけではなく、不登校の原因を特定できなかったために受検にいたりました。 当日は緊張が強くなかなか検査室に入ることもできず、母親の私も一緒に入室して座らせ、テストがはじまるとともに徐々に距離を空けていくような形になってしまいました。こちらの姿を気にする様子が続いたのでしばらくは廊下から見守りましたが、1つ目の検査項目を終える前には視界から消えることができました。 娘にとっては非常に疲労度の高い検査だったようで、途中休憩の時点ですでにぐったりしていました。結局、基本下位検査の10項目を終えた時点で2時間を超過しており、補助下位検査は諦めて結果判定してもらうことになりました。 時間が長くかかったのは、娘が深くじっくりと思考をめぐらせるタイプだったことが主因のようです。頭がぷすぷすすると言っていたので、水分だけではなく、何か糖分をとれるものも用意しておけばよかったと思いました。
- 年少の頃に受けました。 幼稚園で困った行動を頻繁に先生から指摘されていたのと、小さい頃から違和感があったので受けました。 初めての場所が苦手だったのできちんとは受けれなかった記憶があります。
読み書きに困難さがあるお子さんについて、どのような課題があったかと、どのような工夫をしてきましたか?学校側からの配慮も含めざっくばらんにご記載ください。
- 書字が思うように出来ず、苦労していました。まだ登校し、教室で授業を受けていた頃は漢字の宿題を免除、または出来る範囲で、にしてもらいました。 不登校になり、学習も「すらら」などになり、字を書くことが激減している現在、ひらがなも、私が辛うじて解読出来るかどうかという状況ですが、優先順位を考えると、書字は手放したほうがいいかなと考え、対策などは取っていないのが現状です。
- 保育園の年長時はひらがなを書いていたが、小学校に入学してから嫌がるようになった。 支援級に進級したので、書くものを減らしてもらっていたが、療育センターで勧められた、「ホワイトボードに大きく書いてから紙に書く」という配慮はうやむやになった。先生自身がバタバタしてしまう正確だったので、配慮はあまり受けられていなかったと思う。
- 板書がとくに苦手用でしたが学校側ではテストなどみんなと同じ時間で区切ってしまうと本人が「じぶんはできなかった」と落ち込むといけないので、時間を多く取ってくれた。 家では、先生に聞くまで板書が遅いとか全く気づいていなかったので特に工夫などはしてません。とにかく書くことにストレスを感じていたようでした。なので宿題は息子と先生で調整して決めていました。
- 板書はしなかったが、先生は口頭で答えられる質問では沢山発言させ、褒めてくれた。徐々に書くようになっていった。今も字は汚いが、そこには触れず、内容について、褒めてくれている。
- 学校には行っていないので、家庭の学習でなるべく書かない、漢字は書けなくても読めれば(変換できれば)いい、でずっと教えていました。作業療法士の訪問リハビリを続けて、くにゃくにゃしたところがあった体がしっかりしてきたところ、少しずつ書いたり読んだりできる量が増えました。
- 読み方は教えたことがなく、ゲームのみで、ひらがな、アルファベットを自然にマスターしました。書くことは一切したがらないので、取り組めていません。
- 母が見本を書いて見せることで、気持ちが向けば書くといった状態です。学校では、教室に行って、座っていること自体が難しい状態でした。
- 困難さはないですが、たくさん書くのは疲れてしまいし拒否傾向でしたので、通級からはそういう時はPCでうてるように(PCが得意だったこともあり)してほしいと担任に話してみて!と助言されたことはあります。
- ・ひらがなの想起が困難で書字に時間がかかります。五十音表の順に書き、タイムを測る訓練をして少しは速くなりましたが、効果は限定的で諦めてしまいました。 ・文字の形を覚えるため、公文の書道(毛筆・硬筆)を習わせた。教材が書き込み式のプリントでポイントが分かりやすく、よくできていたが、2年程で本人の気力が失せて辞めてしまった。 ・語学はアプリを使って、文字を書かずに勉強。楽しくできています。(英・韓・露・中国語を同時に学習中) ・作文の課題は、話をしながら本人の発言を付箋紙に書いてやり、並べ替えながら文の構成を考えさせるなどしています。(書字と文の構成を同時にすることが難しいため) ・支援級の授業では、先生が教科書をコピーしてノートに貼り、書き込み式の教材として作り替えてくださっています。ノートと教科書を交互に見る必要がなく、書く文字数も少なくて非常に楽なようです。 ・手書き文字の代わりとして文字入力が使えるよう、支援級でタイピングの練習をさせてくださっている。 ・板書をノートに書くのに時間がかかり、諦めてしまう。先生には書くことより理解することに重点を置くという方針を理解して頂き、支援員さんについてもらえる授業では、書けない部分を代筆してもらっている。 ・連絡帳を書く時は、ゆっくり写せるように、黒板とは別のボードに連絡事項を書いて残してくださっている。それでも書けない時は、先生が代筆してくださっている。黒板を写真に撮ってプリントしてくださったこともある。
- 読むことはできていて、まがりなりにも字を書いてもいたので、はじめて書字の困難を指摘されたときは驚きました。一方で、お友だちに手紙をもらっても嬉しそうにせずお返事を書きたがらなかったことや、言葉への関心は高いのに自分の名前すら漢字で書きたいと思わないと言うことなど、これまでちぐはぐに感じていたことへの解が一気に現われたという感覚もありました。 本人に伝えると、「だから私は字を書きたくなかったんだね」と安堵した表情をみせていました。「お母さんは目が悪くて字が読みにくいからメガネをかけてるけど、あなたは字が書きにくいからタブレットやパソコンを使ってそれを補うようにしようね」と話し、ICTの利用についても前向きな反応を得られました。学校に行っておらず、他の子の反応などを気にする必要がないことも結果的にプラスに働いたように思います。 ただ、まだまだタイピングはもどかしくて練習はすぐ嫌になってしまうので、まずは機器になれることからと、BranchのDiscordを読んだり料理のレシピを調べたりといった用途でタブレットを触らせている段階です。
- 少し質問からずれますが、娘がたまたま教わった「Jolly Phonics」は、読み書き困難の子どもたちにとってとても有効なメソッドだったようです。英語の母音・子音のひとつひとつにリズムや動きをつけて定着をはかるため、娘も覚えてきた動きを家で楽しそうに繰り返していました。英語学習の入口としてとても良かった実感があるので、ご参考までに。 ▼YouTubeで見かけたこちらが短くてわかりやすかったです。 https://youtu.be/iHuPL1zhCag
夏休みの宿題や自由研究にはどのように取り組んでいますか?本人の姿勢と保護者さまたちの気持ちをお聞かせください。
- 全くしていない状況です。
- 今年(小5)初めて、支援級担任が「息子が取り組めそうな課題」を私にヒアリングしてくれて、できそうな課題を自作してくれた。 が、本人はやらないしやりたくないという。9月になる前に、もう一度声掛けをして取り組んでみようと思っている。
- 小2の冬から全く勉強はしていません。先生から少量の宿題を頂きましたが、全く手をおつけておらず、私達からも特にやろうとか声かけもしていません。本人の中で「学校」が今は なくなっているので、今はそれでもいいいかな?と思いそのままにしています。
- 本人の興味のある工作をさせた。本当は読書感想文もやってほしいが、任意だから、ということにこだわり、嫌がっている。 親がインタビューして、ほぼ形を作るでもよいので、やる やらない ではなく、少しでも取り組めるように導いていきたいが、難しい。
- 夏休みの宿題がとても少なく自由研究や読書感想文も任意提出なので、最低限やればよいと考えています。 毎日やることとして、足し算カード、引き算カードと本読みをやることにしています。 また児童クラブには宿題をやる時間があるので、その際は学校から課題になっている算数・国語ドリルと、家で用意した足し算ドリルを持たせています。 親も補助するのが大変なので、夏休みは羽を伸ばす時、と思っています。
- ほとんどやってないです。今年は2年ぶりに一行日記だけやってみています。ほとんど保護者主導で本人も嫌でないのでやってるだけみたいです。
- 不登校なので学校の課題はやっておらず、夏休みの宿題も当然やらず。元々好きな工作への意欲はあるので「これが作りたい!」と言われたらその材料を買ってきて、作る挑戦ができる環境だけ整えている。日々のやりたいことが自然に自由研究に繋がっている感じです。あとは本屋で見つけた実験キット等を用意して一緒にやってみたりしています。
- 自分でスマイルゼミで見つけた、シャープペンシルに電気を通して明かりをつける実験をやりたいと希望したので、道具を親が準備をして、一緒に実験をしました。実験は楽しかったようですが、ノートにまとめる作業が難しく、一緒に書き方を考えて、親が書き方の提案をしながらすすめました。親としては何とか最後まで取り組む事が出来て安心しました。
- 最低限の必須のものだけやって、自由課題はしていません。
- 学校でいただいてきたものは本人の手の届くところに置いてはいますが、夏休みの宿題があることすら認識していない様子です。こちらから働きかけることもしていません。 担任の先生には本人の特性や学び方のユニークさをご理解いただいた上で、「気が向いたらするかもしれないので」とドリル等の教材購入だけお願いしています。
- 担任の先生が成績をつけてあげたいとのことで、テスト(よくある両面カラーのA3のやつです)だけできればやってほしいと言われ、本当にできる範囲でそれのみ取り組みました。 1日数問ずつですが、春は全く勉強に取り組まなかったことを考えると、がんばったなと思います。 本人も少し自信がついたように見えます。 私が欲張りもっともっととなってしまうと、絶対に、100%、悪いことにしかならないので、本当に子供ができるだけやりました。 読書感想文も一瞬取り組みましたが、親子共に負担かかるやつだとすぐに悟り、取り組むのをやめました。
中学校/高校のオープンキャンパスには行ったことはありますか?参加したことがある方は参加方法や流れなど、注意点あれば教えて下さい。
- 今夏、行ってみたいと思いましたが、コロナ禍になってから開催回数も少なく、人数も制限していて7月に動いたときには遅くて満席でした。 これから行ってみたいです。
- ないです。
- 長男を連れて2校ほど中学校の見学へ行きました。初めての場所がとにかく苦手な子なので、HPやパンフレットで校内の写真などを見せ、事前にその学校の雰囲気を伝えました。また、どんなことをするか(見るだけなのか、先生の話を聞く時間があるのか、他にも見学者はいるのかなど)の内容も事前に伝えました。
- 通信制高校のキャンパスに行っています。それぞれ説明も1時間くらいで、今はオンラインで説明会もあるので楽だと感じました!気になれば実際に行くことも可能です。
- 低学年なのでまだありません。
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