2021-11-26
保護者さんへの質問箱シリーズ。
ご回答くださった方、ご協力ありがとうございました!
(Discordネーム掲載可と回答してくださった方は、敬称略にて記載します)
第6回では、以下の質問と回答をまとめていきます。
目次
【質問①】学校生活の中でお子さんが苦手なことはなんですか?
- 発表会など大勢の前で何かすること。冬の冷たい便座。毎回出る給食の牛乳。みんな同じことをするということ。(みっちー)
- 運動会などの行事(匿名希望a)
- 書くこと計算すること特に算数国語。他の教科は板書です。(サッコ)
- 集団行動(時間制限や切り替え)、繰り返し作業(kacobe)
- 集団での授業、お友達とのコミュニケーション(匿名希望b)
- いろいろ感覚過敏があって、そもそも教室という空間にいる事自体が苦手でした。授業では、本人が興味を持てない議題で話し合う時間が特に辛かったそうです。(rikato)
【質問②】学校側の配慮で感動したことを教えてください。
- こちらの要望を否定せず聴いてもらえたとき。※どれだけお話ししても「でも学校に来てしまえば楽しそうにしてるんです。連れてきてもらえさえすれば。」と言われて、もう何も言えなくなってしまうことが辛かったので。(みっちー)
- 嫌な行事などは、どうしたら参加できるか、本人とじっくり話し合って折り合いをつけて頂いています。息子もまずは先生に相談するということができるようになってきました。※ただ、LDなのですが、タブレットの持ち込みは、「まだ早い(ノートも頑張って書いている)」という理由で見送りになってしまいました。(匿名希望a)
- 最近の様子と過去のエピソードを書いていきます。(サッコ)
- 今年の音楽発表会のセリフを「どこが良いですか?」と、まだ担当が決まってないシナリオを見せて選ばせてくれました。結果的に息子は「どこでも良い」と言いお任せしましたが、このような配慮はとても嬉しいですね。
- 初めての運動会で息子も私も不安の中で、先生が「お母さんの気持ちを教えてください」と聞かれ、ありのままの気持ちを伝えた。当時息子の癇癪が学校でもあったので、とにかく「目立たないように無理させないで欲しい」「加配の先生をつけてほしい」と伝え、当日はそのように対応して下さり安心して親子で参加できました。
- 不登校認定になり、支援教室から籍を外されましたが(区の規定により外さざるを得なくなった)、「登校できた日には遠慮なく支援教室に来てください」と校長はじめ、先生方が配慮してくれています。(kacobe)
- 通級で、時間割に関係なく時間を合わせてくださり、行ける日が増えた。(匿名希望b)
【質問③】これならうまくいった!という、「学校への配慮のお願いの仕方」があれば教えてください。
- 金曜日に伝えるようにしてます。平日は先生達も忙しいので、金曜日だと、「土日で先生もゆっくり考えてくれるのかな?」と勝手に思ってます。連絡帳に手紙をクリップでとめたり、大きな付箋に書いて、先生が取っておきやすいようにしてます。やはり「感謝してます」と伝えて、「配慮したらこんな風になれるんだ」と具体的なエピソードを伝えてます。(サッコ)
- 支援教室の主任が入学当初息子の担当だったこともあり(当時は通級)、色々相談していました。不登校になってからも気にかけて下さり、校長や担任への架け橋になってくださっています。大変感謝しています。(kacobe)
- 不登校になってから周りが本人の特性を知ったので、学校へ配慮をお願いした経験がありません。中学進学にあたり、ぜひとも経験された方のお話を参考にさせて頂きたいです。(rikato)
【質問④】学校行事、どうしてますか?「こんな体験をした」「このような心の揺れ動きがあった」なんでも教えてください。(運動会、卒業式、始業式、修学旅行などなど)
- 12歳の長男の行事は、とにかく必要最低限で何も言わず、8ヶ月ほど見守り続けました。12月の修学旅行は「行ってみたい」と言い出しました。行けるかは別として、担任の先生にお願いしてお金が無駄になっても準備をするつもりです。先生がいつも一緒にゲームをしている友達と同じ班にしてくださったので本人も「安心だなぁ」と言っています。行けるのかはまだわかりませんが、本人の選択を応援したいと思っています。(みっちー)
- 練習が嫌なようで、行事前は荒れます…。本番は割と楽しそうに参加しています。(匿名希望a)
- 加配の先生がいるので、安心してます。一年生の時にお願いしているので、今もベッタリでは無いですけど付いてくれてます。行事の練習が続くときは、宿題をできないこともあるので、量を減らしてくれてます。(サッコ)
- 行事ごとは特に、早めの伝達、かつ、見通し立てやすいように説明する時間が必要。そのうえで本人の意思確認するように心がけています。『参加しない』選択は、正直親としてはモヤモヤしてしまいますが、何を第一に考えるかを冷静に考えるいい機会となりました。各行事ごとの様子を以下に書いていきます。(kacobe)
- 【遠足】『思い出作りだから』と参加出来た事もあった。親の付き添いを許可してもらい参加した。
- 【展覧会】2年生:何とか提出した絵にタイトルをつけだが、不適切だったらしく、当日見たら白紙の紙に差し替えられていた。/4年生:作品作りの時間を知らされておらず、(忘れられてた?)、当日ギリギリでやらされたため、本人の負担になり、展示できなかった。
- 【学芸会】3年生:全く関心なし。参加せず。
- 【運動会】5年生:練習見学、衣装作りはしたものの、当日登校できず。
- 社会見学や学芸会などのイベントごとだけは登校しますが、他の子よりもその保護者が、「こういう時は来るよね」というような事を言ってきた。また、今の担任が、娘がイベントに出席しない前提で進めてしまい、学芸会の劇での役が振られていなかったりというようなことが続いています。(匿名希望b)
- 先月コロナで延期になっていた修学旅行があったのですが、後になってから知った息子が「修学旅行、行きたかったなぁー」と言いました。夏休み明けに話した時はキッパリと「行きたくない」と言ってたので、かなり驚きました。今となっては息子が参加できるように動かなかった事を思うと心が痛いです。ちなみに今のところ卒業式は「出たくない」と言っています。
【質問⑤】不登校からどのように学校に戻っていきましたか?あるいは戻らないと決めた場合、何をきっかけに戻らないと決めましたか?
- 戻ってもいないし、戻らなくてもいいと決めてもいませんが、登校渋りが始まってからの元気のない子どもの目を見ていたら、「行っても行かなくても元気でいてくれたらそれでいい」と思いました。(みっちー)
- まずは不登校の原因となったことを相談して、対応してもらいました(苦手なお友達と席を離す、着替えは個室を用意してもらう等)。通級を利用できるよう申請し、教室の他に居場所を作りました。それでも行き渋りはあり、母子同伴で保健室登校をしていた時もありました。先生に相談すれば何か対応してもらえるということが分かってきたころから、少しずつ教室に足が向くようになりました。でも今でもイレギュラーなことがあると、「学校行きたくないな」と言うことはあります。(匿名希望a)
- 行き渋りでしたが、うちは担任が変わり、徐々に適切な支援と環境になり、行き渋りが無くなりました。(サッコ)
- 不登校の決定打となったいじめの時の対応を見て、学校には期待しないしこれ以上娘に頑張らせない、と学校は選択肢の一つとして、「本人が希望する時だけ登校します」と伝えました。(匿名希望b)
- 「学校は辞めた」と言った息子の辛そうな姿を見て、無理に学校へ戻すような事はしないでおこうと親の方も決めました。2年間まったく学校との繋がりを絶ってきましたが(親は月に一度くらいの連絡は取っていました)、中学進学を前に本人が「行けるなら中学校に行きたい」と言うようになりました。本人の心境が変化したのに何かきっかけがあったかは分かりませんが、勉強の遅れや将来への不安が大きいようです。(rikato)
運営スタッフより
質問箱まとめ⑥は以上です。
学校とのエピソードで、共感できる部分や「こんなこともあるんだ」という発見もあったかと思います。
特に行事に関しては、どのように情報を受け取り、どのタイミングでお子さんに意思を確認していくか、その都度悩みながら対応されている様子が垣間見えました。
今後も、定期的に質問とまとめを行っていきます。
引き続きご協力よろしくお願いいたします。
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