保護者さんへの質問箱シリーズ。
ご回答いただいた方、ご協力ありがとうございます。
第45回目では、以下の質問と回答をまとめていきます。
目次
①【発達障害と癇癪】お子さんの癇癪の対応について、お医者さんに聴いたり、本で学んだことはありますか?もしあれば、その際に学んだことを教えてください。
- 子どもの安全を確保した上で落ち着くまでその場を離れる。
落ち着いたら子どもの気持ちを代弁する。 - 癇癪とは違うかもしれませんが、パニックについておめめどうで学びました。
一番しんどいのは本人で、パニックにならないように環境を整えたり、表出のコミュニケーションのやり方を探るのがいいと学びました。 - その場は放っておきなさいと専門家は言ってましたが…違うような気がします。実際は、もっと根深い問題でした。
その奥には、満たされない思いがあることに気付きました。
本人のこだわりに、とことん、付き合いました。家族、訪問看護師、デイや事業所職員など、関わりを持ってくれる人には全員と情報を共有し、協力を得ながら、何年もかけて乗り越えました。ものすごく疲れますし、全てのエネルギーを注いでいるので、後悔はありません。癇癪は年齢と共におさまりました。が、こだわりは特性ゆえのものなので、付き合っていくことにしています。成長と共にこだわりの質も変化しますし、付き合い方のコツもつかんでいっている感覚があります。関係者と情報を共有し、親が全てを背負うことをやめ、いかに周りから理解と協力を求められるかが鍵なのだと思います。
対応に疲れて、逆に親の方が、たまに癇癪起こしていますが!!笑 - 本2冊ほど読みましたが、記載のケースがうちの子にぴったり当てはまるわけではないので役に立っているかどうかは微妙なところです。先の見通しを立ててあげる、指示は分かりやすくするといったことは心がけています。
- 心理士さんに相談しました。癇癪は、子どもにとっては自然な行動。無理に抑えつけてはいけない。無理に抑えようとするから、パニックにつながる。癇癪を起こしても、安全が確保できるように、危ない物を遠ざけたり、他の人が別室に移動するなど物理的な距離をとる。壊れてもいい物や殴ってもいい物(サンドバックとか)を代替品として用意する。クールダウンできてから、話を聞いたり、振り返りをする。
パニック中に共感なんて無理です。後ろから抱きしめて落ち着くなんて、我が家には理想に過ぎませんでした…。とにかく、離れる。
癇癪になったことを怒らない、責めないのも大事でした。「怒れちゃったね」「怒れるよね」と、そのままの姿を認める言葉かけができるようになると、癇癪が落ち着いてきたような気がします。「この子は、怒れちゃったけど、それで良かった、という経験をしてきていないのでは?」という心理士さんの言葉は忘れられません。今でも戒めにしています。 - 普段は癇癪は少ない方なので、つい癇癪をおこしたことに目が向きがちになってしまいますが、恐らくその前後に不安になる要素が潜んでいるなー。と、感じられる様になりました。
医師や心理士さんや、Branchの保護者の方のお話を聞いて、その様に感じられる様になってからは、比較的に冷静に対応できるようになってきたように思います。まだまだ感情的にぶつかってしまうこともありますが… - 癇癪は子供の気持ちがわからないからよ、と言われてから私の中で何かが変りました。子供を変えようとしていた私から子供ではなく、親である私に問題があるんだと気づきました。そこから本や講演会、学習会に参加したりしました。
- BranchのYouTubeで本田先生がお話されていた「癇癪は二次障害」という言葉が私にとってすべてです。原因を本人の個性や特性としてではなく、環境や状況といった面から捉えることができるようになりました。
- コミュニュケーションを学ぶ講座を受講したり、病院やSSWさんにお聞きしました。
癇癪は本人が一番しんどい、SOSの現れだと。
初めはわからず、やめさせようとしていましたが次第に危険なものは事前によけておく、しばらくは距離をとる。落ち着いてから気持ちを聞くなどしました。
②母子登校(付き添い登校)をされていた方にお聞きします。どれくらいの期間、母子登校をしていましたでしょうか?
- 入学直後から、支援級に転籍した2年生の夏休み明けまで。
- 一番長いのは4ヶ月ほど。
その後も断続的に。 - 現在小学2年生ですが、小学校の玄関までは毎日付いて行きます。玄関に他の子供がいると靴が脱げないので、人が少なくなるまでおしゃべりをして待ちます。一年生の時に不登校気味になりましたが、その時は何度か教室まで付き添いました。
- 小1の時、1学期間。教室に入るまで。その後、完全不登校になり、母子登校は終了。小2でなぜか行ってみると言い出した時は、1ヶ月、週2回ほど、昼休みと掃除の時間のみ、一緒に教室まで入って様子を眺めていました。
- 半年くらい、月に1から2回ほど。
- 小1から現在(小3)も母子登校を続けています。小1、小2では月に数回の放課後登校の付き添いで、先生と息子が1時間程活動しているのを空き教室で待っていました。
3年からは支援学級になり、最初は付き添い登校、付き添い授業でした。慣れて来た頃に教室までの送り迎えだけになりました。 - 2ヶ月間は、1時限目の途中前まで付き添っていました。不登校になってからは、行きたい時に付き添っていますが、本人に母はどうするかを確認する様にしています。(①教室まで付き添う②別室で待つ③学校の外で待つ④家で待つ)
②の質問の続きです。母子登校(付き添い登校)はどのように終わりましたでしょうか。
- 転籍した支援級が本人にとって「安心できる居場所」になり、そこで友だちもできたため、行きしぶりがなくなり、母子登校は終わりました。同じ頃、登校班に趣味の話が合う子が見つかったことも大きな理由だと思います。
- 母の心身がダウンして。
- 教室までの付き添いは、支援級に移動したタイミングで終わりました。玄関で先生とバトンタッチして別れるのですが、その後教室に行かず廊下で寝てみたり校長室や図書館で本を読んだりと好き勝手させてもらったこともあって(先生方が皆おおらかでした)学校で過ごすことのハードルがかなり下がったようでした。今は学校に登校してすぐに教室に入れるようになったようです。
- 本人の足が学校に向かなくなり、完全不登校に戻った。本人は、人がたくさんいる時間帯より、放課後がいいと言ったものの、結局行かない…。
- 本人が嫌がったのでいかなくなりました。
- まだ終わっていませんが、子どもから「お母さんついてこなくていいよ」と言われるか、一人で行ける力がついたと思える段階に来たと思えたら、終わりにします。
- 継続中?
④感情のコントロール、アンガーマネジメントについて、お子さんに実施してきたことはありますか?もしあれば、どのようなことをしていて、結果はどうだったか教えてください。
- ・本人がイライラしてきたらイライラレベルを1〜10で教えてもらい、3以上になったら一度クールダウンさせるようにしました。
・想定外の出来事が苦手なので、まずは癇癪予防のために事前の見通しや、起こりうるハプニングを予め伝えておきました。
・パニックになりそうだったらどんな言葉で伝えるか、どのように過ごすかを具体的に伝えました。「パニックになりそうだからやめて」と言う、「少しこの場所を離れたい」と伝えて静かな場所に行く、などです。
・小4頃から自分でも少しずつ感情のコントロールが出来るようになってきました。自分が苦手なシチュエーションが理解できるようになり、自分から「パニックになりそうだからやめておく」「今日はここまでにしておく」「それ以上言わないで」などと、自分から危険を回避しています。でもここまで来るのには本当に長い時間がかかりました。親も何度も一緒に爆発して真っ向から衝突して…を繰り返しました。
・最近は、怒り(二次感情)の向こうには本当の気持ち(一次感情)があるから、その本当の気持ちを言葉にしようと伝えています。またその気持ちは「I メッセージ」で伝えると相手に伝わりやすいよ、と親子で練習しています。ついつい相手を責めがちになってしまうので。 - 気持ちに名前をつける。気持ちメーター(怒りメーター)を作って、○%になったら自分の部屋に行く、好きなYouTubeを観る、など、どういう行動をとるか一緒に考えた。「落ち着いている」「落ち着いていない」がどういう状態なのか共有した。例えば、心臓がドキドキ速くなってる、涙が止まらない、声が大きくなる、この状態は「落ち着いていない」だから、まだ離れていようね、心臓がドキドキしていない、涙が出ていない、ゆっくり静かな声で話せる、この状態は「落ち着いている」だから、この時はお話を聴けるよ、というように。壁に貼って、目に入るようにしている。
自分でクールダウンできた時は、「どうして落ち着くことができたんだろう?」と、振り返りをした。
心理士さんには、あまりコントロールしようと思わない方がいいと言われたことがあります。「落ち着きなさい!」と押し付けになってしまっていたこともあるので、怒りの気持ちも一つの感情として認めてあげられるようになっていることとセットかも、と思いました。 - 工作作業を嫌だと癇癪をおこし、泣き出しました。席を外し、二人きりの場所で、言い分を聞いて、気持ちが落ち着くまで待ちました。50分ほどかかって、自ら作業を始めました。
- 怒る気持ちは悪くないけど、人を叩けば自分が悪くなくても自分が悪くなるから、クッションを持ってきてここに殴ればいいよ!と、伝えています。結果は正直わかりませんが、怒る気持ちは受け止めてあげたいと思っています。
- 癇癪はありませんが 感情のコントロールは我が家の場合、よく話を聞きます。その後何があったのか、何が嫌だったのかなど聞き、それに対して本人はどんな気持ちなのかを聞き、次に何が原因だったのかを一緒に探り、じゃあ次はどうしようかと一緒に考える、をやっていくと本人は納得します。
あくまで私の目線ではになく子供の立場にたって聞くこと、意見を押し付けずあくまで子供自身の問題ととらえて答えを一緒に探るようにしています。それに、どんな失敗や悲しい、悔しい経験も全てその時は辛いし悲しく感じるけどどんな経験も気づいたんだから自分にとってアップグレードされたから良かったねと、伝えています。(ゲームでアップグレードという言葉のほうがわかりやすいらしいです) - 否定しない。アドバイスしない。口を挟まない。怒らない。誘導しようとしない。
時間をかけて待つ。。などしました。(ちょっと記憶が遠くなってますが、、)
少しずつおさまり、自分の気持ちもよく話すようになりました。
⑤お子さんは昼夜逆転していますか?しているとしたら、どのような経過を経て昼夜逆転していったか教えてください。またもし昼夜逆転が直ったとしたら、どのように直ったかも教えてください
- 逆転はしていませんが、少ない睡眠で元気いっぱい動けるタイプなので寝る時間は遅かったです。ポケモンスリープが出てから8時半には布団に入るようになり、9時半までには寝るので本当に助かっています。が、早く寝た分早く目が覚めるようで朝4〜5時頃に一旦起きてきます。
- 昼夜逆転とまではいきませんが、ここ半年ほどは2時頃就寝、10時頃起床をベースに、1時間ほど前倒しになったりを繰り返しています。
- していません。
- 今のところ昼夜逆転はしていませんが、昼夜逆転しないように、なんとか寝るように促している。先に寝落ちしてしまうことも…すると、動画を長く見てごめんね🙇と、言いながら布団に入ってきます。
- とにかく眠れない、眠りたくない子なので、放っておくと寝る時間がどんどん遅くなってしまいます。常用しているメラトベルと、それが効きづらいとき用の漢方など何種類かの薬を頓用として処方してもらって、今は睡眠サイクルを維持しています。それでもやっぱり寝る時間が後ろにずれがちで、旅行や欲しいものを買ってあげるタイミングで「お布団に行く時間」の約束をすることも多いです。約束してはズルズルと守れなくなり、また約束し直して…の繰り返しです。
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